定年延長と再雇用制度の広がり
日本では「高年齢者雇用安定法」により、企業は65歳までの雇用確保措置をとることが義務付けられています。さらに70歳までの就業機会確保も努力義務化され、定年延長や再雇用制度を導入する企業は年々増えています。
背景には、労働人口の減少という構造的な課題があります。実際、総務省の統計によると65歳以上の就業者数は900万人を超え、就業者全体の13%超を占めています。これは人手不足を補う即戦力として、多くの現場でシニア人材が活躍していることを示しています。
高齢者雇用のメリットと課題
シニア社員は豊富な経験や顧客との信頼関係を持ち、後進育成にも貢献できます。特に製造業や小売・サービス業では、ベテランの技術や接客力が日常業務を支えています。
一方で、体力や健康面の個人差、処遇設計の難しさといった課題もあります。企業が高齢者雇用を成功させるには、働き方の柔軟性(短時間勤務、職務限定)や処遇制度の工夫(嘱託契約、業務委託、ポイント制退職金など)が欠かせません。
人材多様化の一環として
高齢者雇用は、女性・外国人・障害者と並んで「人材多様化」の重要な柱です。ダイバーシティ経営を進めることで、企業は新しい発想や持続可能な組織づくりを実現できます。
まとめ
高齢者雇用は「人手不足の解消」と「経験の活用」という二つの価値を持つ仕組みです。経験豊富な人材を資産として活かす制度設計こそ、これからの企業に求められています。
当事務所では、高齢者雇用制度の導入や規程整備、助成金活用などについてご相談を承っています。お気軽にお問い合わせください。

